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このページは 2008年 01月 06日 10時47分56秒に更新されました。
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綴っとは?

自分が目隠しをされたまま全裸でベッドの上に仰向けに寝転がされており、鉄の鎖で手足腹部を縛られていることもわかっていた。その鎖はまるで生きているみたいにジャラジャラと音を立てて綾子のカラダを這い回っている。乳房に絡みつき先端の乳突起をこすり上げ、上腕裏側や太ももや首筋を舐めるように這いずり回る。年頃に茂った陰毛の上をのったくりながら通り過ぎ、興奮して赤みを増しつつある秘貝を鉄鎖の輪環ひとつひとつが嬲るように撫で回した。
自分の口から洩れるか細い喘ぎに驚く。間髪をおかず深刻な羞恥と自己嫌悪に見舞われたのも無理のない話で、実際、自分すら聞いたことのない、およそ自分らしからぬ艶っぽい音色だった。
どこからか響いてくる、妙に親愛のこもった女の声。綾子はこの声の主を絶対に知っているのだが、どうしても思い出せない。
『歓んでくださいアヤコ。ここは貴女の部屋ですが、どんな大声を出しても外には聞こえませんから。安心して喘いでください、とびきりはしたなく、あさましく、いやらしく……』
淫乱という概念を音質化したかのような艶やかな声が堕落をそそのかす。蛇を想起させるその誘惑は、始まりの書に描かれた最も安直で最も深刻なそれのように、神への裏切りを甘くささやくのだった。神を信じているわけではない綾子にとり、神への裏切りとは自分自身への裏切りと置き換えてもいいだろう。厳しくおのれを律することにかけては人後に落ちない自信を持っているのだが、そんなモノ捨ててしまえと蛇は囁いてくる。
『貴女の肉体はわたしの鎖と相性がいいようです。ほら、貴女とじゃれるのがすごく楽しそう。……貴女のカラダも』
乳房が震え、振り乱されたセミロングから汗が飛び散る。武道で鍛え上げられた肉体がのたうち回ることを欲するのだが、上腕下肢に絡みつく鉄の戒めは彼女に悶える自由すら許さない。
今ライダーの眼前で女が一人悶えている。ライダーはサーヴァント・フォームをとっており、両の手には鉄の杭。杭から伸びている鎖環は蛇のように地を這い、贄のカラダにまとわりついている。
女はライダーと同じもので目隠しされていた。いわばペアルックなわけで、それだけ女がライダーに気に入られているという証左でもある。
普段はきつめの印象を与える整った目鼻立ちもいい具合に崩れ始め、学園でもおそらくトップを争うに違いないグラマラスな躯は汗を浮かばせて火照っている。
遺憾の意を表明するライダーだが、その謝罪意識はあくまで過去の行為にのみ向けられている。今こうして綾子を束縛し、カラダを弄ぶことについてはいささかも良心が痛まないらしい。
悪びれるどころか反対に絶賛する。両手の鉄杭をそれぞれ左右の乳房に載せ、しこり勃った乳首を杭の腹でこすってやった。
まだ乳房しか責めていないというのに綾子の口からこぼれる声は甘く切ない。乳核はこすられても押し潰されてもすり潰されてもその都度健気に勃ち上がり、雌のカラダの淫欲たくましい様を見せつけてくれる。
でも……その男が「彼」だったらどんなにいいだろうかとも思う。サクラが愛し、彼女が愛するその人だったとすれば……
綾子は同性愛的淫戯に興味がないどころか、嫌悪すらしているらしい。それがまた捕食者の嗜虐欲を高めてくれるのだが。
「やめたらアヤコが淋しくなりますよ? それとも自慰の方がマシですか? いつもみたいにシロウを懸想しながらカラダを慰めるのですか……?」
「衛宮……? ふふふ、私は衛宮とは言ってませんよ? 貴女にとってシロウとは衛宮士郎のことなのですね……」
「貴女も士郎のあの危なっかしいまでにお人好しなところが好きなのですか? 私も彼にはいつもハラハラさせられっぱなしです。彼が大切にしているものを、それほど重要だとはどうしても思えないのですが、どうしようもなく惹かれるんですよね……」
返答に詰まる綾子。正直言ってライダーも、士郎に対する綾子の気持ちが恋愛感情かどうかまではわからない。でも綾子の中で一番かその次くらいの男であろうことは容易に想像がつく。
いたずらっぽい含み笑いの後、カチャリ……と部屋のドアノブを回す音が聞こえた。だが施錠しているため開けることができないらしく、ガチャガチャと乱暴に回している。
『裸の姿で鎖に縛られた貴女を見て、その男は大いに猛り狂って貴女を犯すでしょう。こんな淫らな姿の女をほうっておくわけがありません……』
ドアはまだ開かないが、外の何者かは侵入を諦めていない。メドゥーサの古い男性観が反映されているのだろう、外側の男は不撓不屈である。綾子はたとえ相手が男でも、そんな簡単には後れはとらない自信があるが鎖に両手両足の自由を奪われていてはどうしようもない。
『安心してくださいアヤコ……外の男は貴女にとって一番愛しい男です。これは貴女の願望なのです。愛する男に猛々しく略奪される、それが貴女の願いであり、欲望……』
『本当は負けたかったのでしょう……? 神聖な弓道場で神聖な戦いを挑み、彼に敗れ、彼に犯され、彼に汚され、あの聖域を汚したい……なんて歪んだ願望なのでしょう、素晴らしい……』
『……近いうちに貴女はそうなるでしょう。でも今はここで、貴女の部屋で彼を待ちましょう。ほら、鍵がこじ開けられました……ふふふ、誰が入ってくるのか楽しみですね……』
悔しそうに唇を噛む。男にいいようにされてしまうのが無念でならない。その上最後は殺されるかもしれないのだ。理不尽この上ないが、夢であれかしと願っても、この夢は覚めてくれない。
声の正体を知り一気に羞恥が膨らんだ。裸体を、しかもさんざん悪戯された後のカラダを晒しているのだ。たちどころに羞恥心が恐怖心を圧倒してしまった。そんな恐慌に近い心理状態でも簡単に揺るがないものがあった。それは衛宮に対する個人的信頼感だ。
男は綾子を犯すために侵入してくる、女はそう言ったが、相手が衛宮なら話は別だ。きっと助けてくれるに違いない。
『目隠しをして全裸のままベッドの上で鎖をはべらせている女を「ヘンな女」と思わない道理はありませんね、アヤコ……』
唇が離れた時、何とか誤解を解こうとしたが衛宮は言葉を紡ぐ暇を与えてくれない。それどころか彼の手は綾子の乳房を弄び始めた。
唇を塞がれながらも胸を揉む衛宮の手を視界の端に捉える。その手の動きは軽快でためらいがなく、女のカラダを知り尽くしているように見えた。指先が乳首をこねると、甘い痺れに見舞われ不覚にものけぞってしまう。
性感帯の稠密な部分をまさぐられ腿が震える。目隠しによる視覚の遮断が一層快楽の闇を深くする。両足の親指が内向きになって同じように震えた。両腕に力が入り、たわんでいた鎖が音を立ててきつく張る。だがそれ以上のことが起きるはずもない。
目隠しされているので綾子の本当のところの表情はわからないが、口の端から垂れているよだれは明らかに快楽が原因となっているものだ。
濡れた指を秘裂にめり込ませて優しく焦らすように動かす。乳房にキスをして、乳輪をなぞるようにして舌を這わせ、乳首を舌先で押し潰す。唇で咥えて乳輪ごと甘噛みしてやった。
綾子は絶交だと言っているのにそのことには全然理解を示さず、専ら淫戯に対する反応だけで綾子を評価する女の声。衛宮を夢中にさせている綾子に嫉妬しているのか、綾子を翻弄する衛宮にやっかんでいるのか、あるいは両方なのか。
生まれて初めての行為、生まれて初めての感覚、生まれて初めての被虐に惑乱する。身悶えすら許さない鎖の縛が忌々しい。
目隠しの上から覗く眉は切なげに崩れており、吐く息の熱さとあいまって攻め手の獣欲をいやが上にも駆り立てる。
諦めにも似た覚悟が綾子の心を捕える。衛宮とつながってしまうことへの諦め。もうこれまでの関係ではいられなくなってしまうことへの怖れ。もう少し弓道への関心を取り戻して欲しかったが、それ以外のことでは綾子は気に入っていたのだ、衛宮との関係を。
衛宮が綾子の両脚を持ち上げた。綾子が逃れようともがいた時はビクともしなかったくせに、衛宮が動かすと嘘のように簡単に持ち上げられた。腕の鎖は相変わらずビクともしない。これもどうせ衛宮が望んだ時には簡単に緩むのだろう。
甘く痺れていたところに、熱く濡れた肉質の何かが触れた。汁っぽい音を立てて這ったそれは男の舌だとすぐにわかった。
赤く腫れ上がった肉櫃の上方で半分包皮に隠れながらヒクついているクリトリスを衛宮は舌先で突いてみた。これまでさんざん鎖の凹凸で優しく愛撫されてきたため、ぷっくりと雌性で飽和している。
陰核は包皮に抑圧されて窮屈していたのだろう。衛宮の舌の動きに呼応するように脈動を熱くする。焦らしに焦らしてやっと薄皮をめくってやった。
「イったみたいだな。良かったよ、怒ってたから俺が相手じゃイッてくれないかと思った。美綴、俺のこと嫌いになったか……?」
問いかけと共に目隠しに手がつけられた。髪を掻き上げるようにライダー用アイガードを外す。開かれた視界は薄暗かったが、自分を覗き込んでいる衛宮の顔は細かい輪郭目鼻立ちまでよく見えた。衛宮は綾子と同じで裸だった。頬を撫でる衛宮の手は優しく心地よい。
桃花源の佳人は激しい呼吸の乱れに形の良い乳房を上下させながら衛宮を見つめてきた。衛宮の視線を受け止め、綾子はゆっくり首を横に振る。
嬉しそうに衛宮は目を細め、まず綾子の上体を縛っていた鎖を解いた。衛宮の意を汲んだのであろうか、それとも謎の女の意志なのか、鎖は透明になって消えた。霊体化したというのが真相だ。
解放された綾子は弛緩した体を横たえる。衛宮はその体を抱き上げて鎖骨辺りにキスをした。キスは首筋に上がっていき、かつてライダーがつけた吸血痕を舐り始める。
異質で不自然な快感に綾子は細い目を見開いた。だがそんな違和感などすぐにどうでもよくなり、衛宮が与えてくれる快感に酔いしれた。両腕を衛宮の背中に回し抱きしめて、溺れるように目を閉じてゆく。
衛宮の肌の感触が心地よく、甘えるように体を擦りつける。衛宮とつながることしか考えられなくなっている。高潔な人格の綾子だからこそ陥落へのいざないは絶ちがたい。
衛宮は綾子の下顎を摘んで自分のほうに顔を向けさせた。綾子の眼差しがすっかり自分を受け入れているのを見て、そっと唇を近づけた。綾子も目を閉じる。
唇と唇の交合。密着に始まり、衛宮が舌を入れ、綾子がそれを迎え撃った。女の口腔内を征服するための干戈は、同じく欲まみれの女の舌に絡め取られそのまま睦み合いとなる。
相手の男が赤らむほどの甘い声を洩らしながら綾子は男の舌と唾液を貪った。衛宮の手は綾子の背中をさすり、髪を撫で、梳き、掻き上げる。女を甘やかし、蕩かすような愛撫に綾子は沈み込む。
衛宮は右手で綾子の後頭部を掴むとそっと唇を離した。綾子ははしたなくも舌を出したまま衛宮の唇を見送ることになった。女の舌先と男の舌先を粘り気のある糸が引き、見えなくなる。
仰向けに押し倒された綾子は両腕で胸を隠し、下肢をひねった。恥部を隠すのは拒絶の意思からではなく羞恥によるためだ。家の躾や情操教育が厳しければ厳しいほど、そして娘がそれに従順であればあるほど羞恥は男にとって素晴らしいご馳走になる。
「お前がこんなにかわいいヤツだなんて俺も知らなかった……そろそろいいか? 俺の、すごく怒ってて、お前のこと犯したがってる……」
敏感なところに無粋な形の肉頭が触れ、小さく呻く。次にくる衝撃に備え歯を食いしばった。肉の割れ目に亀頭がめり込み、剛直した肉竿が徐々に中へ中へ食い込んでいく。
衛宮の苦しげな声が聞こえた。それでも衛宮と彼のペニスは臆することなくためらうことなく綾子の中に入ってくる。
処女膜が情け容赦なく破られたが、そこから生まれたのは破瓜の痛みではなく脳髄を突き抜けるような快感だった。
予想以上の快楽は必要以上に綾子を恥ずかしくする。制御できない快感と廉恥に綾子の引き締まった肉体は沸騰し、そんな自分が頼りなくて衛宮にしがみつく。男にすがることでしか自分を維持できそうにない不甲斐なさが一層綾子を被虐へと追い立てる。
血管を浮き上がらせて怒張する衛宮の分身は綾子の深奥から内壁をカリでこそぐように引き出され、再び最奥まで突き立てられる。腰を引くとカリはまた内襞をひきずり出すように綾子を翻弄する。力強い腹筋は子宮口にまで響く突撃を幾度となく繰り出した。
白い艶やかな肌が上気し、汗が玉となって浮かび上がっては飛沫となって弾け飛ぶ。抽送で衝き上げられるたびに乳房が上下に揺れる様は男の官能を刺激し原始的な衝動へと一層の回帰を促した。
「いひっ、ひぐっ、はぁっはぁっ衛宮っ、だめっ、気持ち、良すぎっ、ぁぁっ、あくぅっ、ね、ねぇ、衛宮は? 衛宮は気持ちいい……?」
男に媚びるような涙目に涙声。普段の綾子には縁のない痴態だが、今はよだれが垂れるのも構わず鳴きむせぶのが気持ちよくてたまらない。
衛宮の動きが激しさを増すにつれベッドの軋みはいよいよ力強く、早い律動へと変わってゆく。綾子は歯がまともに噛み合わなくなるまでに追い詰められる。
綾子の中で快楽が全身的なものに遷移した。主に膣部で生み出されていた快感が全体的な大きな一つへと変化、頭の中が真っ白になった。
衛宮も登り詰めた。綾子の狭い肉櫃の中にありったけの精液をぶちまける。全てを吐き出したことでペニスの膨張感から解放され、解放感はそのまま衛宮の絶頂快感となった。
燃えたぎる男性精を放出された綾子は膣内が灼かれるような感覚に痴れていた。本来の綾子なら中出しなど許しはしないだろう。もっといえば避妊処理すらしていないペニスを招じ入れることもない。
けだるげな、少し鼻にかかった甘ったるい声で愚ともつかない感想を洩らす。衛宮の後頭部と背中に回された両の腕はまるで蛇でも這わすように艶かしく男をさすった。
衛宮はそっと綾子の額に右手をおいて、優しく髪をかき上げた。形のいい額が露わになる。綾子の目は涅槃無我を見つめ茫漠としていたが、心地良さそうに衛宮を見た。衛宮の視線と髪を撫でられる感触に目を細め、「衛宮ぁ……もっと……もっとしてぇ……」おねだりなど始めだす。
『はい。3人とも強敵です……いずれもシロウと命のやり取りをして作った絆があります……おそらく貴女が思っている以上にシロウは素晴らしい男です……学校でのシロウに対する評価は不当に低すぎる……』
衛宮を賞賛し、衛宮に対する周りの過小評価に恨み言を言っている。女の声が感情的になっているのを初めて聴いた。中途半端に心の狭さを感じさせる。でもなぜかそこがかわいく思えるし共感してしまう。そう、この女も衛宮のことが好きなのだ。
『おやすみなさいアヤコ、また会いましょう……次も貴女は拒むかもしれないけど……これが貴女の本性、蛇淫の化生……』
痛みはすぐに快感に変わり、意識が遠ざかる。脳に向かうはずの血液を吸い出され軽い酸素不足に見舞われ、意識は心地よい忘我をたゆたい……暗転。
エロ第一弾は美綴綾子です。めちゃくちゃエロが見てみたいキャラですね。「ステイナイト」の公式ガイドブックみたいなムック本を持っております。そこにある奈須きのこさん達のインタビューで、美綴綾子が士郎の恋愛キャラになることは絶対にないというようなことが書かれてありました。残念です。
この絶対にあり得ないエロを実現するためにいろいろ考えました。このエロは夢オチでしかも一回目です。夢でしかも一回目ですので綾子の心理は支離滅裂にしてあります。首尾一貫していたら、夢から醒めた後がおもしろくならないからです。「なんであたしはあんな態度を取ったんだ……?」などと煩悶する美綴綾子はメチャクチャかわいいのではないかと思うのです。
僕は「ステイナイト」を知らないので書くのが難しいです。「ホロウ・アタラクシア」をプレイしクリアしたのですが、全然足りませんね。
本当は「ステイナイト」を知っていても足りないのかもしれません。「月姫」「空色の境界(でしたっけ?)」もフェイトと世界観を共有している作品ですので、プレイあるいは読破しておく必要があるのかもしれません。
「ホロウ・アタラクシア」の感想ですが、ブログにも書きましたが「すごい」の一言ですね。この作品は「ステイナイト」のファンゲーム的なものらしいので、本編はあくまでも「ステイナイト」のはずです。ファンゲームであの出来なら、「ステイナイト」の出来ばえは推して知るべしです。
ライダーのエロさに感動しました。「ホロウ・アタラクシア」をプレイした後にアニメ版フェイトを見るべきです(笑)。浅川悠さんの声、エロすぎます。
4,SSはエロかったですか?:何点?100点 大和魂発射! 80点 主砲発射用意! 60点 ズボンが窮屈に! 40点 もっとエロを! 20点 勃つものも勃たぬわ! 0点 え?これエロ小説?

[ 33] Fate/Little Empire 第1話 蛇淫 美綴綾子の化生 その1
[引用サイト]  http://aria.saiin.net/~mikiyas/zero/fate01.html

 

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